車検費用はいくらかかる?法定費用・整備費用・追加修理の違いをわかりやすく解説

車検費用の内訳と法定費用・整備費用・追加修理の違いを解説するアイキャッチ画像 維持費・車検

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車検の見積もりを取った時に、 「思っていたより高い」「同じ車なのに店によって金額が違う」 と感じることがあります。

車検費用は、単純に「車検を通すための料金」だけではありません。

大きく分けると、

  • 自賠責保険・自動車重量税・検査手数料などの法定費用
  • 点検や車検手続きを行うための基本料金
  • オイル交換などの整備費用
  • 故障や摩耗が見つかった時の追加修理費用

に分かれます。

この記事では、 車検費用がどのように決まるのか を整備する側の目線も交えながら、分かりやすく解説します。

最初に結論

車検費用を見る時は、 「法定費用」と「お店に支払う点検・整備・修理費用」を分けて考える と分かりやすくなります。

同じ車でも、年式・重量・車の状態・交換部品によって総額は大きく変わります。

車検費用は大きく4つに分けられる

まず、車検の見積書を見る時は 費用を次の4種類に分けて考えてみましょう。

項目 主な内容 車による差
法定費用 自賠責・重量税・検査手数料など 重量・年式などで変わる
車検基本料 点検・検査・手続きなど 依頼先によって変わる
整備費用 オイル・ブレーキフルードなど 整備内容で変わる
追加修理費用 故障部品・消耗部品の交換など 車の状態で大きく変わる

1.法定費用とは?

法定費用は、 車検を受ける際に必要になる 税金・保険・検査関係の費用です。

主に、

  • 自賠責保険料
  • 自動車重量税
  • 検査手数料

があります。

これらは整備工場が自由に決めている料金ではありません。

自賠責保険料

自賠責保険は、 自動車を使用するために加入が必要な強制保険です。

2026年9月時点で、 自家用乗用自動車の24か月契約は 17,650円 です。

なお、 2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約からは 18,560円 へ変更される予定です。

金額は車検時期によって変わることがあります

自賠責保険料は改定されることがあります。
実際に車検を受ける時点の保険料を確認してください。

自動車重量税

自動車重量税は、 その名の通り車両重量などを基準に決まる税金です。

さらに、

  • エコカー減税の対象か
  • 初度登録から13年を経過しているか
  • 18年を経過しているか

などによって金額が変わります。

例えば2026年5月以降の 2年自家用乗用車で、 エコカー減免の対象ではない一般的な区分の場合、 次のようになります。

車両重量 13年未満の目安 13年経過 18年経過
0.5t以下 8,200円 11,400円 12,600円
~1.0t 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5t 24,600円 34,200円 37,800円
~2.0t 32,800円 45,600円 50,400円

実際の税額は、 車検証の車両重量・初度登録時期・エコカー区分 などを確認して判断します。

検査手数料

車検では、 検査を受けるための法定手数料も必要です。

2026年4月から手数料が改定されており、

  • OSS申請か窓口申請か
  • 指定整備工場で保安基準適合証を使うか
  • 車検場へ車両を持ち込むか
  • 普通車・小型車・軽自動車か

などによって金額が異なります。

一般ユーザーから見ると 数千円程度の項目ですが、 依頼方法によって同じ金額とは限らない ことを覚えておくとよいでしょう。

法定費用だけならいくらくらい?

例として、 車両重量1.0t超~1.5t以下・13年未満の自家用乗用車 を考えてみます。

2026年9月時点なら、

  • 自賠責24か月:17,650円
  • 自動車重量税:24,600円
  • 検査関係の法定手数料:数千円程度

となるため、 法定費用だけでもおおむね4万円台 になります。

ただしこれは 車検基本料・点検費用・整備費用・部品代を含まない金額 です。

古い車や重量のある車では 重量税だけでも高くなるため、 法定費用はさらに増えます。

2.車検基本料とは?

次に、お店によって金額差が出やすいのが 車検基本料 です。

名称は店舗によって異なり、

  • 24か月点検料
  • 車検基本料
  • 検査料
  • 代行料
  • 事務手数料

などに分かれていることがあります。

これは法定費用とは違い、 整備工場・ディーラー・車検専門店などが設定する料金 です。

そのため、 同じ車でも依頼する店舗によって 総額に差が出ます。

3.車検時の整備費用

車検では、 点検した結果に応じて メンテナンスを提案されることがあります。

代表的なのは、

  • エンジンオイル交換
  • オイルエレメント交換
  • ブレーキフルード交換
  • 冷却水関係
  • エアクリーナー交換
  • エアコンフィルター交換
  • ワイパーゴム交換
  • タイヤ交換
  • バッテリー交換

などです。

ここで大切なのは、 「車検に通らないため必須の整備」と「今後の安全や故障予防のために推奨される整備」は同じではない ということです。

車検で追加になりやすい整備・交換部品はこちら

タイヤ・ブレーキ・バッテリー・ワイパー・灯火類・オイル漏れ・ブーツ類など、 車検見積もりに追加されやすい項目と、「車検に必要な修理」「予防整備」の違いについては、 こちらの記事で詳しく解説しています。

見積もりで確認したいポイント

交換項目が多い時は、 「車検に通すため必須なのか」「予防整備としておすすめなのか」 を確認すると、見積もり内容を理解しやすくなります。

4.追加修理費用が車検総額を大きく変える

車検費用が高くなる大きな理由のひとつが、 点検で不具合や消耗が見つかった場合の追加修理 です。

例えば、

  • ブレーキパッドの摩耗
  • タイヤの摩耗・ひび割れ
  • ドライブシャフトブーツの破れ
  • ステアリング・足回りのガタ
  • オイル漏れ
  • 冷却水漏れ
  • 灯火類の不具合
  • 排気系の不具合

などが見つかれば、 部品代と作業工賃が追加されます。

特に輸入車や年式の古い車では、 部品価格や交換工数によって 修理費用が大きくなる場合があります。

オイル漏れの修理費用が追加になる例

ヘッドカバーガスケットなどからオイル漏れがある場合は、 状態によって修理が必要になることがあります。
原因・症状・修理費用については、 こちらの記事で詳しく解説しています。

なぜ同じ車でも車検費用が違うの?

同じ車種でも車検費用が違うのは珍しくありません。

主な理由は、

  • 走行距離
  • 年式
  • これまでの整備履歴
  • 消耗部品の状態
  • 国産車・輸入車の違い
  • 使用する純正品・社外品の違い
  • 予防整備をどこまで行うか
  • 依頼する店舗の料金体系

などです。

そのため、 ネットに書かれている 「車検○万円~」だけでは実際の支払額は分かりません。

車検見積もりは「総額」だけで比べない

複数のお店から見積もりを取る場合、 総額だけを比べると内容の違いが分かりにくくなります。

例えば、

  • A店:最低限の車検整備のみ
  • B店:ブレーキフルードや消耗品交換まで含む
  • C店:今後2年間を考えた予防整備まで含む

では、 同じ金額になるはずがありません。

見積書を見る時は、

  1. 法定費用はいくらか
  2. 基本料金はいくらか
  3. 車検に必要な修理はどれか
  4. 予防整備として提案されているものはどれか
  5. 部品代と工賃はいくらか

に分けて比較すると分かりやすくなります。

車検前に自分で確認できるポイント

車検前に簡単な点検をしておくと、 タイヤや灯火類などの状態を事前に把握できます。

確認しやすい項目として、

  • タイヤの残り溝
  • タイヤのひび割れ・偏摩耗
  • 空気圧
  • ヘッドライト・ウインカー・ブレーキランプ
  • ワイパー
  • ウォッシャー液
  • 警告灯
  • 非常信号用具

などがあります。

タイヤの残り溝を確認する

乗用車のタイヤは、 残り溝が1.6mm以上必要 です。

溝が1.6mmまで減ると スリップサインが現れます。

ただし、 車検直前まで1.6mmぎりぎり使用するのではなく、 雨天時の排水性能なども考えて 早めの交換を検討することが大切です。

残り溝の確認に|エーモン 8823 タイヤ溝ゲージ

タイヤの溝を数値で確認したい場合は、 タイヤ溝ゲージがあると便利です。

エーモン 8823は、 タイヤ溝を測定できる金属製のデプスゲージです。

車検前だけでなく、 夏タイヤ・冬タイヤの摩耗確認にも使えるため、 1つ持っておくと繰り返し使用できます。

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タイヤの空気圧も確認する

タイヤは残り溝だけでなく、 空気圧も定期的に確認したい部分です。

空気圧が適正でないと、

  • 偏摩耗
  • 燃費悪化
  • 走行安定性の低下
  • タイヤへの負担増加

につながる可能性があります。

適正空気圧は車種によって異なるため、 運転席ドア開口部などに貼られている 指定空気圧表示 を確認します。

日常点検にも|エーモン 8821 エアゲージ

エーモン 8821は、 タイヤ空気圧を測定するためのエアゲージです。

車検前だけでなく、

  • 長距離ドライブ前
  • 高速道路を走る前
  • タイヤ交換後
  • 季節の変わり目

などの日常点検にも使えます。

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非常信号用具も確認する

車検前には、 車に備えられている 非常信号用具 も確認しておきましょう。

発炎筒を使用している場合は、 本体に記載されている有効期限も確認します。

最近は、 発炎筒の代わりとして使用できる LED式の非常信号灯 も販売されています。

繰り返し使えるLEDタイプ|エーモン 6907 非常信号灯

エーモン 6907は、 赤色LEDを使用する非常信号灯です。

発炎筒のように一度使用して終わりではなく、 電池を交換して繰り返し使用できます。

車検対応品として販売されていますが、 使用前には 電池残量と正常に点灯するか も確認しておきましょう。

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車検費用を抑える方法

車検費用を抑えたい場合でも、 安全に関わる整備まで削るのはおすすめできません。

そのうえでできることとして、

  • 早めに見積もりを取る
  • 見積もりの内容を項目ごとに確認する
  • 複数店舗の料金体系を比較する
  • 車検必須整備と予防整備を分けて説明してもらう
  • 普段からオイル交換などのメンテナンスを行う
  • タイヤや灯火類など自分で確認できる部分を事前点検する

といった方法があります。

普段から整備をしている車ほど、 車検時に大量の修理がまとめて発生する可能性を抑えやすくなります。

格安車検なら必ず安いとは限らない

広告では 「車検○万円~」 と非常に安い金額が表示されていることがあります。

ただし、 その金額に何が含まれているかは必ず確認しましょう。

例えば、

  • 法定費用が別
  • 部品交換が別
  • 24か月点検が別
  • 代行料が別

という場合もあります。

表示価格だけでなく、 最終的に支払う総額と作業内容 で比較することが重要です。

車検に通れば次の2年間故障しないわけではない

車検は、 検査時点で保安基準に適合しているかを確認する制度 です。

そのため、 車検に合格したからといって 「次の車検まで何も整備しなくて大丈夫」 という意味ではありません。

ブレーキやタイヤ、 エンジンオイル、 冷却系などは、 車検の時期に関係なく状態に応じて整備が必要です。

安さだけで判断しない

車検費用を抑えること自体は悪いことではありません。
ただし、 安全に関わる不具合や、放置すると高額修理につながる症状まで先送りしない ことが大切です。

まとめ|車検費用は「法定費用+基本料+整備+修理」で考える

車検費用は、 単純に一つの料金で決まるものではありません。

大きく分けると、

  1. 自賠責・重量税・検査手数料などの法定費用
  2. 車検基本料・点検料・代行料など
  3. オイル交換などのメンテナンス費用
  4. 不具合が見つかった時の追加修理費用

で総額が決まります。

特に、 年式が古い車・走行距離が多い車・整備履歴が少ない車 では、 追加修理によって金額が大きく変わることがあります。

見積もりを取った時は、 総額だけを見るのではなく、 何にいくらかかっているのかを項目ごとに確認する ことが大切です。

また、車検前には タイヤの残り溝・空気圧・灯火類・非常信号用具など、 自分で確認しやすい部分だけでもチェックしておくと 車の状態を把握しやすくなります。

車検で何が追加されやすいか確認したい方へ

実際に車検見積もりで追加されやすい タイヤ・ブレーキ・バッテリー・オイル漏れ・ブーツ類・足回りなどについては、 こちらの記事で詳しくまとめています。

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