【PR】本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
今回紹介するのは、 2014年式 アウディA6オールロード・4GCGWB・3.0 TFSI のカムカバーガスケット交換です。
アウディでは「カムカバー」と呼ばれることがありますが、 一般的にいう ヘッドカバー・バルブカバー と同じような役割をする部分です。
この周辺からオイルがにじんでくると、 エンジン側面へオイルが流れたり、 周辺部品が汚れたりすることがあります。
今回のポイントは、 インジェクターを取り外さずにカムカバーを脱着する という点です。
燃料系を必要以上に分解しないことで、 作業範囲を抑えやすくなります。
重要
同じA6オールロードでも年式やエンジン仕様によって構造が異なる場合があります。 実際の作業では、 車台番号・エンジン型式に合った整備要領で締付トルクや再使用不可部品を確認してください。
- 今回の車両
- カムカバーガスケットからオイルが漏れるとどうなる?
- インジェクターは外す必要がある?
- 交換時に準備しておきたい部品
- 必要になる主な工具
- DIYでも使いやすい基本工具・消耗品
- A6オールロード 3.0 TFSI|カムカバーガスケット交換手順
- 1.エンジンを十分に冷ます
- 2.エンジンカバーを取り外す
- 3.作業前の状態を確認する
- 4.イグニッションコイル周辺を外す
- 5.PCV・ブリーザーホースを取り外す
- 6.ハーネスや固定ブラケットを外す
- 7.インジェクター周辺を確認する
- 8.カムカバー固定ボルトを緩める
- 9.カムカバーを取り外す
- 10.古いガスケットを取り外す
- 11.カムカバー本体を確認する
- 12.シリンダーヘッド側を清掃する
- 13.パーツクリーナーなどで油分を処理する
- 14.新品ガスケットを取り付ける
- 15.指定箇所の液体シールを確認する
- 16.カムカバーを取り付ける
- 17.ボルトをすべて軽く仮締めする
- 18.指定順序で締め付ける
- 19.PCVホース・ハーネスを復元する
- 20.イグニッションコイルを戻す
- 21.反対側のバンクも同様に作業する
- 22.組み付け後にエンジンを始動する
- 23.オイル漏れを確認する
- 24.試運転後にも再確認する
- 締付トルクについて
- 作業時に使いやすい清掃用品
- 一般的なヘッドカバー交換との違い
- 作業時間・工賃の考え方
- 作業後に確認したいポイント
- まとめ
今回の車両
- 車種:Audi A6 allroad quattro
- 年式:2014年
- 型式:4GCGWB
- エンジン:3.0 TFSI
- 作業内容:左右カムカバーガスケット交換
3.0 TFSIはV型エンジンのため、 左右それぞれにカムカバーがあります。
直列4気筒エンジンなどと比べると 周辺部品が多く、 左右で作業スペースや外す部品も多少異なります。
カムカバーガスケットからオイルが漏れるとどうなる?
ガスケットが熱や経年劣化によって硬化すると、 カムカバーとシリンダーヘッドの合わせ面から オイルがにじむことがあります。
症状が進むと、
- エンジン側面がオイルで汚れる
- 焦げたオイルの臭いがする
- 排気系付近へオイルが流れる
- 周辺ホースやハーネスが汚れる
- オイル漏れ範囲が徐々に広がる
といった状態になる場合があります。
ヘッドカバーガスケットのオイル漏れ全般はこちら
原因、症状、放置した場合のリスク、 修理費用の考え方については、 こちらの記事で詳しく解説しています。
インジェクターは外す必要がある?
今回の4GCGWB・3.0 TFSIでは、 カムカバーガスケット交換のためにインジェクターを必ず取り外す作業ではありません。
必要な周辺部品やハーネス、 PCV・ブリーザーホースなどを順番に移動させ、 カムカバーを取り外せるスペースを確保します。
インジェクターを不用意に脱着すると、 燃料系シールなど追加作業が必要になるため、 必要のない分解は避けた方が作業を進めやすくなります。
今回の作業ポイント
インジェクターは残したまま、周辺部品を整理してカムカバーを取り外す という流れで進めます。
交換時に準備しておきたい部品
実際の部品番号は車台番号で確認しますが、 基本的には次の部品を準備します。
- 左右カムカバーガスケット
- 必要に応じてボルト部シール
- 脱着するPCV・ブリーザーホースのシール類
- 整備要領で指定される液体シール剤
- 再使用不可指定があるボルト・シール類
ゴム製ホースや樹脂製コネクターは 熱で硬くなっている場合があるため、 作業前に状態を確認しておくと安心です。
必要になる主な工具
- ラチェットハンドル
- 各サイズのソケット
- トルクス・ビット類
- エクステンション
- トルクレンチ
- 樹脂製のヘラ
- パーツクリーナー
- ショップタオル
DIYでも使いやすい基本工具・消耗品
SK11 3/8ソケットレンチセット TS-312M
エンジンカバーやブラケット、 周辺部品の脱着では、 ソケットレンチセットがあると便利です。
ヘッドカバー修理以外にも、 バッテリー交換や一般的なDIY整備に使いやすい工具です。
【PR】以下の商品リンクはアフィリエイト広告です。
|
|
藤原産業 SK11 3/8ソケットレンチセット TS-312M 12PCS
価格:4983円 |
E-Value プレセット型トルクレンチ ETR3-25
カムカバーのように 比較的小さな締付トルクが指定される部品では、 トルクレンチを使用すると管理しやすくなります。
注意:
この商品は5~25N・m対応です。
実際の指定トルクが測定範囲内か確認してから使用してください。
【PR】以下の商品リンクはアフィリエイト広告です。
|
|
E-Value プレセット型トルクレンチ ケース付 ETR3-25 9.5mm
価格:5148円 |
A6オールロード 3.0 TFSI|カムカバーガスケット交換手順
1.エンジンを十分に冷ます
エンジン周辺は高温になるため、 十分に冷えてから作業を開始します。
2.エンジンカバーを取り外す
エンジン上部のカバーを取り外して、 左右バンクへアクセスできる状態にします。
3.作業前の状態を確認する
オイル漏れ箇所や汚れ方を確認して、 左右どちらから強く漏れているか記録しておきます。
可能であれば、 分解前に写真を撮っておくと組み付け時にも役立ちます。
4.イグニッションコイル周辺を外す
カプラーを解除し、 カムカバー脱着の邪魔になるコイルや配線を整理します。
5.PCV・ブリーザーホースを取り外す
カムカバーへ接続されている PCV・ブリーザーホース類を取り外します。
樹脂ホースに注意
熱で硬化しているとロック部分が割れやすくなっています。 構造を確認してから解除し、 力任せに引っ張らないようにします。
6.ハーネスや固定ブラケットを外す
カムカバー上を通っているハーネスや 固定ブラケットを取り外し、 カバー上部をできるだけフリーにします。
7.インジェクター周辺を確認する
カムカバーを抜く際に干渉する部分を確認します。
今回の作業では インジェクター本体は取り外さず 進めます。
8.カムカバー固定ボルトを緩める
一部分だけに力が掛からないように、 複数回に分けて均等に緩めます。
9.カムカバーを取り外す
周囲のホースやハーネスに引っ掛からないよう、 角度を調整しながら慎重に取り外します。
無理にこじると 樹脂部品や合わせ面を傷付ける可能性があります。
10.古いガスケットを取り外す
カムカバーの溝から 古いガスケットを取り外します。
長期間使用されている場合、 ゴムが硬くなっていることがあります。
11.カムカバー本体を確認する
- ひび割れ
- 変形
- 合わせ面の傷
- ガスケット溝の汚れ
- PCV周辺の状態
などを確認します。
12.シリンダーヘッド側を清掃する
古いオイルや汚れ、 必要に応じて残ったシール材を除去します。
合わせ面を傷付けないよう注意します。
13.パーツクリーナーなどで油分を処理する
新しいガスケットが正常に密着できるよう、 必要な部分を清掃します。
ゴムや樹脂など、 溶剤に弱い素材へ大量に掛けないよう注意してください。
14.新品ガスケットを取り付ける
新品ガスケットを溝へ入れ、
- 浮き
- ねじれ
- 噛み込み
- 位置ズレ
がないことを確認します。
15.指定箇所の液体シールを確認する
車種によっては 継ぎ目部分などへ液体シールを施工する指定があります。
塗布位置や量は 該当する整備要領に従います。
16.カムカバーを取り付ける
新品ガスケットがずれないように、 慎重にカバーを載せます。
17.ボルトをすべて軽く仮締めする
最初から1本だけ強く締めず、 すべてのボルトを軽く入れて、 カバーが均等に座っていることを確認します。
18.指定順序で締め付ける
締付順序が指定されている場合は その順番に従います。
ヘッドカバー系のボルトは 比較的小さな締付トルクが設定されていることが多いため、 締め過ぎないことが重要です。
19.PCVホース・ハーネスを復元する
取り外したホース、配線、 ブラケット類を元に戻します。
20.イグニッションコイルを戻す
コイルを正しい位置へ戻し、 カプラーが確実にロックされていることを確認します。
21.反対側のバンクも同様に作業する
左右で周辺部品の配置は異なりますが、 基本的な考え方は同じです。
22.組み付け後にエンジンを始動する
異音や警告灯がないことを確認します。
23.オイル漏れを確認する
カムカバー合わせ面から 新しいオイルがにじんでこないか確認します。
24.試運転後にも再確認する
エンジンが温まったあとに、 再度合わせ面や周辺部品を確認します。
締付トルクについて
カムカバーガスケット交換で特に注意したいのが 締付トルクです。
ボルトを強く締めれば密着するように感じますが、 実際には締め過ぎによって カバーやガスケットを傷める可能性があります。
ネット上の別エンジンのトルク値を使用しない
同じ3.0 TFSIでも仕様差がある可能性があります。 必ず4GCGWBの対象車両に合った整備情報で規定値と締付順序を確認してください。
作業時に使いやすい清掃用品
AZ ブレーキ&パーツクリーナー 840ml×4本
オイル汚れの清掃や、 漏れ箇所を確認しやすくするために使える消耗品です。
【PR】以下の商品リンクはアフィリエイト広告です。
|
|
AZ ブレーキ&パーツクリーナー High Power 840ml×4本
価格:2970円 |
Scott SHOP TOWELS
オイルの拭き取りや 工具・エンジン周辺の清掃に使いやすいショップタオルです。
【PR】以下の商品リンクはアフィリエイト広告です。
|
|
Scott (スコット) SHOP TOWELS / ショップタオル ブルーロール 55枚
価格:1540円〜 |
一般的なヘッドカバー交換との違い
A6オールロード 3.0 TFSIは V型6気筒のため、 左右2つのカムカバーを作業する という点が大きな違いです。
さらに、 PCV・ブリーザー系のホースやハーネスなどが多く、 一般的な直列4気筒より作業時間が掛かる傾向があります。
基本的なガスケット交換方法はこちら
一般的なヘッドカバーガスケット交換の流れ、 清掃方法、液体ガスケット、締付トルクの注意点については、 こちらの記事で詳しく解説しています。
作業時間・工賃の考え方
3.0 TFSIはV型エンジンなので、 左右両側を交換する場合は 一般的な4気筒エンジンより作業時間が長くなる傾向があります。
また、
- 周辺ホースの固着
- 樹脂部品の劣化
- オイル汚れの清掃
- 追加で交換するシール類
- カムカバー本体の状態
によっても作業時間・修理費用は変わります。
見積もりでは、 単純なガスケット部品代だけでなく 左右バンクの作業工数と周辺部品 まで考えることが大切です。
作業後に確認したいポイント
- カムカバー合わせ面からオイルが出ていないか
- PCV・ブリーザーホースが確実に接続されているか
- イグニッションコイルのカプラーが正しく接続されているか
- アイドリングに異常がないか
- 警告灯が点灯していないか
- 焦げたオイルの臭いが残っていないか
作業前にオイルが広範囲へ付着していた場合は、 残ったオイルが一時的に焦げて臭うことがあります。
清掃後、 新しくオイルが出ていないか確認します。
まとめ
アウディA6オールロード 4GCGWB・3.0 TFSI のカムカバーガスケット交換では、 V型エンジンの左右それぞれを作業します。
今回のポイントは、 インジェクターを取り外さずに、PCVホース・ハーネス・周辺部品を整理してカムカバーを脱着する ことです。
作業時は、
- 樹脂製ホース・コネクターを破損させない
- カバー本体の割れや変形も確認する
- 合わせ面を傷付けずに清掃する
- ガスケットを噛み込ませない
- 指定箇所だけ液体シールを使用する
- 規定順序・規定トルクで締め付ける
ことが重要です。
特に、 「強く締めればオイル漏れが止まる」と考えて締め過ぎない よう注意してください。



コメント